命がけのご飯

職場での夕飯での出来事でした。
咽やすいおじいちゃんが2名いるんですが、その日は一段と
咽こみがひどく食事の介助もままならない状態でした。

介助している子が「今日一日中こうだったんです。調子悪いのかな～？」
（そんな送りは聞いていないぞ・・・）
ふとお膳を見ると大体半分くらい食べられていたので辞めるように言うと
「がんばって食べさせます～ｖｖ」
隣にいたナースも「もうちょっと食べたら？」と言うもんだから
その後も介助続行。（おいおい・・・）
相変わらず咽こむジイちゃん達・・・
それでもパカパカと口を開いてしまうからバンバン口の中へ
食べ物が入っていく・・・
苦しいんだから口開けなきゃいいのに・・・と思うが
口開かないとご飯を食べさせて貰えないことを知っているジイちゃん達は必死です。
それでも咽こむジイちゃん達。（私は他の人の介助していたんだよ～（涙））
咽なくちゃ向こうに見えるのは三途の川だし、食べなくても同じだし、難しいね・・・
たまりかねて、介助を中断してその席に行った。
「もう少し量を少なくしなくちゃだめだよ。」って言ったところで真面目に聞く相手ではなかった・・・
「このくらいが丁度良いんです～ｖｖ」
どこから来るんだその自信・・・
丁度いいのはお前だけだろ・・・
時間がかからなければ仕事が出来ると思いこんでいる彼女にはジイちゃん達の辛さなど
分るはずもなく・・・
見かねたのと、我慢の限界があったので、彼女が席を立った隙にご飯下げてしまった。
一度咽こむと落ち着くのに時間がかかるし飲み込みが悪くなっているためそれ以上続けると
本当に詰まってしまうので・・・
（夜中お腹が空いているようなら間食してもらおう・・・）と腹の中で思いながら・・・

その後自分が介助したら全然咽なかった・・・
やっぱり介助の仕方だと思うんだけれど、違うのかな～？
もちろん朝も私が陣取り（笑）介助でご飯を食べてもらいました。
え？咽こまなかったですよｖ

介護なんてことを生業にしている私・・・
今いるところは認知症なんて大きな看板を掲げた専門棟なんです。
とうとう言ってしまった・・・
私の日常でおこる出来事が仕事中心で泣いたり、笑ったり、怒ったり、本気で心配したり・・・
なことが冗談でなくあり、話題が仕事以外にないとブログ書くのに本当に困っちゃう（笑）
時には、がんばろうってしていたところにひとこと言われてシュルシュルと縮んでしまうこともあったり
私にとっては自分を成長させていただいている場なんですよ。
今日の深夜2時、通常通りに巡視に行ったら横になりながらも目がらんらんと輝いている
人がいました。
「眠れませんか？」って声をかけたら
「あんた。まだ起きていたのかい？」だって。
それはこっちの台詞だから（笑）
「あんたももう寝なよ。」って言われてもね・・・気が抜けちゃった。

念のため・・・実際にはジイちゃんとかばあちゃんとかで呼んでいないですよ（笑）


Ｗｅｂ拍手御礼
16時台のお方　ありがとうございました